長野県の新しい消防防災ヘリコプターが7日、運航を再開されました。
県消防防災ヘリは、消防隊員ら9人が亡くなった2017年3月の墜落事故後は民間のリース機で運航していたが、2019年7月に入ってからは運航できない状態が続いていた。9人が死亡した3年前の事故を教訓に、パイロットが2人乗る「2パイロット制」を導入。
- 今回導入された機体は、Bell社製はBell412EPをプラットフォームとしてBell412EPIを導入。
- Bell412EPIスペック表。
- 装備品としては、主に下記のものが追加装備されている。
- H-TAWSとは
今回導入された機体は、Bell社製はBell412EPをプラットフォームとしてBell412EPIを導入。
Bell412EPIスペック表。
装備品としては、主に下記のものが追加装備されている。
- Garmin GTN-750 NAV/COM/WAAS GPS
- Helicopter Terrain Avoidance Warning System(H-TAWS)
- Power Situation Indicator (single indicator for quickpilot monitoring)
- Automatic Dependent Surveillance-Broadcast(NextGen, Standard ADS-B out, Optional ADS-B in)
- LED cockpit lighting and panels
- Single-pilot IFR capability with 3-axis or optional 4-axis stability and control augmentation and coupled flight director capability
コックピットは、完全統合型のグラスコックピットである「Bell BasiX Pro」を採用。
これによりパイロットは運航に必要な情報を容易に入手することができるようになり、状況把握や運航安全性を高めている。
またH-TAWSを搭載している。
H-TAWSとは
パイロットが気づかないまま,地表や山に衝突する事故の発生を防止するために,地表や山に異常接近したことを警報する装置である。
この装備は1個のコンピューターと警報器で構成されており,コンピューターには電波高度計の高度,上昇あるいは下降による気圧高度の変化率,着陸装置およびフラップの上げ下げ,計器着陸におけるグライド・スロープからの偏差の情報が入る。
コンピューターがこれらの情報に基づき航空機が地表に異常接近していると判断した場合は,操縦室で赤色の警報灯が点滅すると同時に音声による警報を発する。
GPWSは次の五つの場合に警報を発する。
- 絶対高度2,500ft以下の範囲で過大な降下率となった場合
- 絶対高度2,500ft以下の範囲で,地表への接近率が異常に大きくなった場合
- 離陸後着陸装置を上げ,絶対高度が約700ftに達する前に降下率が認められた場合
- フラップおよび着陸装置が着陸態勢にないにもかかわらず,絶対高度が異常に低くなった場合
- 計器着陸による進入時,グライド・スロープより下方に一定値以上はずれた場合