コックピット 計器

コックピット内の計器についてお話します。

 

概要
ヘリコプターにはいくつかの監視装置、警報装置及び制御用装置がある。これら装置は特定のコントロールパネル内に配置されている。

 

コントロールパネル

コントロールパネルは次に細分される。
ーインストルメント・パネル
ースラントコンソール(任意装備品 )
ーセンターコンソール(任意装備品 )
ーオーバーヘッドパネル

 

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インストルメントパネルには、大部分の計器といくつかの制御用装置が配置され、これらの配列は運航者の需要と関連装置の装備によって変化する。

 

システム構成
ーセンター・コンソール
ー右側部位
ー左側部位(任意装備品)

 

センター・コンソール
センターコンソールには、CDS(コックピット・ディスプレー・システム)及びエンジン状態を指示するすべての計器が配置され、さらにストップウオッチ付き精密秒刻み時計及びエンジン及び電気系統制御用の多くのスイッチが配置されている。

 

右側セクション
右側セクションは正操縦士の座席側であり、操縦用計器及び航法用計器が配列されている。また、無線、航法装置の各種スイッチを配列可能である。機体前方から新鮮 な空気を取り入れる調節ノズルが、ここに装備される。

 

左側セクション
右側セクションは、任意装備の副操縦士用計器を配置し、その構成は搭載機器によって変化する。空気取り入れ調節ノズルがこちら側にも装備できる。

 

センターセクション

システム構成
ー警報装置
ー3連ローター回転指示器(N R 、N 2 ×2)
ートルク指示計
ー2連TOT指示計
ー2連N 1 指示計(PW206Bエンジン) 2連△N 1 指示計(アリウス2 B1 エンジン)
ー秒刻み時計
ー各種スイッチ装置
ーエンジン及びトランスミッションオイルの油圧及び油温計(制限値は搭載エンジンによって異なる)
CDS(コックピット・ディスプレー・システム)

 

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警報装置
(1)概要
警報装置は、いくつかの系統を監視するメイン装置であり、機能不良時に視覚的聴覚的に操縦士に異常を知らせ、指示装置のほか、電力供給装置と同じように互いを監視評価する装置を有している。ワーニング・パネルには、エンジン火災時に緊急的に燃料シャットオフバルブを CLOSE にする EMER OFF SW がエンジン毎に設置されている。

 

(2)警報指示(視覚)
直ちに処置を必要とする非常事態が発生した場合に、下図黒色表示時のワーニングパネルが赤色に点灯し、同時にゴング音が鳴る。警報は、火災警報灯(各エンジン毎)が2個、システムの警報灯が10個あり、これは減光できる。各警報灯の意味は、それぞれのシステムの章を参照すること。

 

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警報音(聴覚)
優先度が異なる4種類の警報音があり、次の警報音がある。

Continuous Tone ピーッ
約2400Hzの連続した高周波音を発し、これは リセットできない。ローター回転が112%以上になった場合のみ、警報音を発する 。

 

Pulse Tone プ・プ・プ・プ・プ・
約600Hzの断続した低周波音(5Hzの周期)を発し、これは リセットできる。ローター回転が95%以下になった場合にの み、警報音を発する 。

 

Gong コン・・・コン・・・コン・・・
ゴング音は3秒毎に発し、これは リセットできる。次の2通りの場合がある。
○ 各ワーニングパネルの警報灯が点灯した場合
○ ローター回転が106%以上になった場合

 

Fire Warning Bell ピン・ピン・ピン・・・
火災警報灯点灯と同時に発し、これは リセットで きる。

 

今日はここまで

 

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