前回の続きから
これだけを見ると「無理だ・・・・」と思うかもしれませんが、諦めないで下さい!!
これからお伝えする勉強の方法を実践して頂ければ必ず合格できます!!
まず、
①iPad及びApple Pencilを購入しましょう。
航空整備士の資格試験は、資料が膨大になります。私も新規ライセンス取得の際は、TM(トレーニングマニュアル)、必要な箇所のAMM、飛行規程、社内規定、必要な箇所のサーキュラー、グリーンブック、青本を持ち歩いておりました。これ、今日はこれをやろうと思って厳選して鞄に入れても、重量10Kgを超えていました。
しかし、いざ勉強を始めると分からない部分が多岐にわたり資料が足りないことが良くありました。
なので、いつも「帰ってから調べよう」と思っても、帰ったら疲れて寝てしまいます。
そしたら、次の日足りなかった資料を鞄に詰めて出勤。勤務終了後、昨日の問題は解決しても、また分からない部分が多岐にわたり資料が足りなくなる。
時間の無駄です!!
iPadの容量は、256GBあれば十分です。ちなみに私は、iPad pro 10.5inとApple Pencil 第一世代を購入しました。 iPadは中古で5万円程度、Pencilは新品の1.2万円です。(Pencilは中古だと不良も多く、充電も持ちも良くない為。)
何で、受験の為に高い物買わないといけないんだと思う方もいるかもしれませんが、航空整備士は、定年まで受験を強いられます。
なぜなら、会社は必ず新型機を導入します。その時、航空整備士は限定変更の試験(国家試験)を受けなければいけないからです。
また同じ勉強をしないといけないわけです。
それと、お金の面でも費用対効果は高いです。なぜなら、資格取得することでまず給料が上がります。
会社にもよりますが、ライセンサーとノーライセンサーで月5万程度の差が発生します。
そして、社内の確認主任者や確認整備士の発令がされると、さらに2~5万上がります。
年収少なくとも7~80万UPするのです。
購入費用なんか直ぐにPayBackできますし、手に職が付くことで同業種なら転職も簡単に出来ます。
ですので、必ず購入してください。
②Apple Storeの 「GoodNotes 5」をダウンロード 980円
iPadを購入したら、次は「GoodNotes 5」を購入して下さい。
いろいろなアプリが有りますが、かなり使いやすかったです。 アプリ探しに時間を割くのも勿体ないので、もうこれを使って下さい。そして、同期の人にも同じアプリを使わせて下さい。
なぜなら、データ共有が簡単で且つ、同アプリで他人が編集したデータでしたら、編集可能だからです。
一緒に勉強する仲間は、非常に大事になってきます。国家資格は倍率がありません。合格基準に達したら合格です。蹴落とし合うことに意味はありません。 また前回もお伝えしたように試験は口述になります。試験前は質問しあう仲間になります。 仲間と情報共有するためにも同じアプリを使わせましょう。
③当該機で受験した方の過去問をリスト化する。
これは、専門学校や航空会社が必ず試験官対策用として、実地受験生の報告書を持っております。
なぜなら、どの会社も専門学校も合格率を上げていく為、当該機の口答質問や試験官の特性を掴んで受験生に教育をしているからです。
なので、まず当該機の過去問を収集して、下記のようにATA順に問題を選別して行きましょう。
この時、A4サイズで2問を用意します。そして右欄に回答を書く欄を設けて下さい。
その後、PDF化を行います。
なにが分からなかったのかが分からなくなったり、たとえ解決しても次の問題でまた資料が足りなくなる。
その日のうちに問題の解決できないのは(理解をする)(時間効率)の意味でもあまりにデメリットが多い。
その為、全資料をPDF化してiPadにデータを入れ込んで下さい。
これを行うことで、今後の効率が相当UPします。というより、これがないと次に進めない勉強方法になります。
なので必ずiPad+Apple Pencilは購入して下さい。
④過去問リストの回答を記入していく。
下記の様に回答を記載してみてください。
「GoodNotes 5」は、写真データやPDFの一部を切り取りコピー編集することが可能です。
質問に対しての準拠、数値、写真、作動流れ、を全て記載してください。A4の半分の枠に収まるように!!
これは取捨選別ができるようになる。資料を取りに行かなくてもよくなる為です。
また過去問を解いていくことで、試験官が聞きたいことが良く分かります。
試験官が聞きたいことが分かれば、回答の取捨選別がしやすくなり、深掘りして勉強することが少なくなります。
時間の効率化を図り、的を得た回答ができるようになり試験官に好印象を与えます。
⑤必ず質問されるものをA4サイズ1枚内に全て記載した資料を作る。
実地試験では、必ず抑えておかなければならない項目があります。
・エンジン 空気の流れ
・エンジン オイルの流れ
・エンジンベアリングの種類 場所
・燃料の流れ
・電気の流れ
・フライトコントロールの動き
・ハイドロオイルの流れ 等々
下記の図の様にA4用紙1枚に収まるように全てを記載してください。
これは試験前日まで必ず見るものとなり、また勉強成果を試験官に見せる為にも必ず作って下さい。
あなたは③で取捨選別ができるようになっております。
もうこれさえあれば、TMやその他資料は廃棄しても良いと思える資料にしてください。
⑥その他自分の気になる計器や理解していない装備品を④の方法で作成
これも下記の図の様にA4用紙1枚に収まるように全てを記載してください。
また計器に表示されている色にも意味があり、規定値があります。飛行規程等で規定値をまとめて覚えましょう。
⑦試運転の要領をチェックリストも見ず、コールしながら操作できること。
試運転は、一番緊張する試験であり最終試験でもあります。
試験官も、「この受験生なら試運転させても大丈夫だろう」と思ってくれているということです。
もし何かいつもと違うことがあった場合に対処ができず、不安全要素とみなされ不合格となってしまいます。その為、
なので、緊張せず安全確認をしながら試運転をするには、流れを完璧にしておく必要があります。
⑧時間に余裕があれば、他の機体も先輩に聞いて勉強
試験官は、いろんな機体を知っています。試験官が整備したことのない機体で受験すると、試験官は自分の知っている機体に当てはめて質問してきます。 そうなると、同じ部品でも当該機と他機では呼び方が異なります。
それで、知らない呼び方で質問されてしまうと、「分かりません」となってしまう場合がある為、時間に余裕があれば、他の機体も先輩に聞いて勉強してください。 わざわざ他機のTMを見る必要はありません。薄く広く覚えましょう。
さて、長く説明していきましたが、この手順を踏めば必ず合格できます!!
合格できましたや、ここはどういう意味?とかコメントを頂けるとうれしいです!!
航空専門学校生や航空会社の整備士のみなさん頑張っていきましょう