航空整備士 必見 機体(実地試験)の勉強方法
整備士の勉強は学生時代と勉強方法が違い、とにかく覚えなければならない用語などが多いので、自分なりに解釈したことを教科書に書き込み、家に帰ってからそれらを統合して、赤ペンなどを使い、ノートにまとめ赤シートで覚えています。 勉強時間は平日は4時間程、休日は8時間位です。 しかし、ノートをまとめる事に時間が掛かってしまい、書くことで、なんとなくは覚えていても、細かい事を覚えたりで、効率が悪いんじゃないかと思っているのですが、他に良い勉強法がうかびません。
という悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。
そういう方に私がしてきた航空機の勉強方法をお伝えします。 恐らくこれをすれば、合格率はグンとUPします。
学科試験
まず、当該型式に合った資格の学科試験を受けて合格しなければなりません。
学科試験の勉強方法は、以下の通り。
①1等~2等航空整備士の過去問をリスト化。
過去問は、https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr10_000025.htmlでプリントできます。
全年度分を印刷、回答をマーク。 同じ問題をピックアップし並べる。
今までの過去問にてどういう言い回しが正解なのか把握する必要がある。
②リスト化した過去問の問題及び解答を丸暗記するのみ!!
これには理由があります。 学科試験の合格基準は正解数70%となり、学科試験は7~8割近く同じ問題が出題されます。 その為、青本でいちいち調べたりしていると間に合わないし、現在の問題は正解がいくつあるかを解答しなければなりません。ですのでリスト化して丸暗記することが一番の近道となります。
ただ、このやり方だと、根本的な理解ができないと言われる方もいます。
しかし、青本自体も範囲が広く、自分の受験する機体に合った項目を勉強しながら学科試験対策するのは得策ではありません。学科試験は、言葉や名称を覚える為に使用する。
知見を深めるなら、学科試験に受かってからやるべきです。
実地試験
実地試験の勉強は、みなさんメーカーでのトレーニングマニュアル(以下 TMと呼ぶ)で勉強すると思います。
まずTMで全体を勉強すると思い
ます。 それから???が皆さん独自の勉強スタイルになると思いますが、それからが全くできない人が多いです。
単純に、TMを何度も読み直したりして進まない人。
これは一番やってはいけない勉強法です。なぜなら実際機体を使って質疑すると「全く回答できない人」、「幹ではなく枝から回答してしまう人」となってしまうからです。
航空整備士の実地試験は、口述試験となります。 全て口答で説明して試験官を納得させなければなりません。
ではなぜこうなるのか。 勉強したことをアウトプットする勉強となっていないからです。
航空機の勉強は、本当に範囲が広いです。 機体の勉強だけならいいのですが、機体の勉強をしていくと、
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①何をする部品なのか。
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②なぜその部品が必要なのか。
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③どういう原理で作動しているのか。
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④どういう保護回路があるのか。
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⑤どういう不具合が発生するのか。
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⑥その後の処置方法は。
この知識を入れておかないと、適切な説明ができません。一番の問題は③ですね。①~⑥(③除く)はTMやAMMに大体記載されておりますが、③はあまり書いていません。
海外メーカーは、そこまで勉強しなくてよいというスタンスですが、日本の航空整備士試験は求められます。
具体的にいうと?
例えば、
Q:VOR計器ってなに?と質問がきたとします。
A:VOR局から実機の位置及び方位を知る為の航法計器となります。(①②)
Q:どうやって実機の位置及び方位がわかるの?(③)
A:VOR局は指向性と無指向性電波を発射し、且つVOR局の磁北も送信。
A/C 局はVOR 受信機で受信した基準位相信号と可変位相信号で位相のズレを検知して、VOR局に対して何度にいるか分かる。
Q:指向性ってなに?(③)
A: 云々・・・・
Q:GARMINが故障してVLOCが使用できない場合はどうする?
A:GPSモードに切り替えてみます。(④)
と回答していきます。
Q:トラブルシュートの方法は?
A:IFR4000機器等を使用して云々・・・・・・(⑤)
という具合です。
次回 実地試験までの勉強方法をUPします!!!