https://www.airbus.com/newsroom/stories/how-a-fello-fly-flight-will-actually-work.html
ハクガンがV 字編隊で飛行している様子をテレビで見たことがある方も多いのではないでしょうか。
V 字編隊飛行では、先頭を飛ぶ鳥が作り出す後流を利用することでうしろに続く鳥達はエネルギーを節約することができます。
ハクガンの群れはV 字形で飛行することによって揚力を得られ、長距離の飛行における疲労を最小限に抑えて飛んでいるのです。
これをフェローフライ原理と呼びます。
これをエアバスが研究しており、CO2排出量を年間300万トンから400万トン削減する可能性が秘められているとのことです。
2機の大型旅客機を接近して飛行させると、運用上の課題が生じ、新しい手順を特定する必要があります。
下記イラストのように先頭の機体の斜め横300mの位置に付きます。
そして先頭機の翼端渦による上昇気流を利用することで、後方機は推力を上げずとも揚力が得られるということです。
ただ、先頭機の距離が近すぎたり真後方にいると、先頭機からのジェットエンジンの気流が、後方機に当たり、後方機のエンジンインテークがサージを起こしてエンジンが停止してしまいます。
運用では、航空機のATCトランスポンダ(実機の位置を他の機体に知らせるシステム)とGPSを使った自動操縦システムを使用して、指定された時間と高度で指定された地点に到着するように航空機に指示・誘導します。
両機がクリアランスポイントに到達すると、自動操縦で両機が接近しフェローフライ飛行に移る。
両方の航空機が違う目的地に向かうために離脱する場合、一方の航空機は予備のフライトレベルに再設定され、目的地に飛行するシステムとなりそうです。
下記の動画で詳しく解説しております。
2025年までにサービス開始予定でだそうです。
バイオミミクリー(生物の仕組みから学んだことを技術開発に活かすこと。)を研究することで、まだまだ画期的なシステムが生まれそうですね!!
今後も航空機のバイオミミクリーについて、発信していきたいと思いますのでお楽しみに!!
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