ヘリコプター仕組み ブレード 揚力 飛ぶ原理についてお話します。
航空業界の人間でもよく勘違いするのが、ヘリコプターが飛ぶ方法は、ブレードの流速差が原因で圧力差により揚力が発生するベルヌーイの定理だと認識しているかもしれませんが、因果関係があるかの様に揚力発生のメカニズムとして説明しているのをよく見ますが少し違います。いや、、因果関係はありません。
単にエネルギー保存則に従って流速分布と圧力分布が決まるだけです。
(図1)の流体はの様に上下に分かれる訳ではありません。
このように(図2)流体の分岐する位置によって上下のどちらが抵抗が少ないかとはいえません。
対称翼で考えると分かり易く、(図1)も(図3)の翼も実際は(図4)の平板と大差ない事が理解できます。強度設計や飛行特性が良いようにつくることはあっても、揚力メカニズムという意味では翼形状については大差がありません。
重要なのは迎角です。
(図4)の迎角のある翼に流体を流すと、翼の上側では圧力が下がり流速が増加し、翼の下側では圧力が上がり流速が低下します。
同時に翼の上側でも下側でも周囲の空気を下向きに加速します。
その反作用が揚力です。飛行機もヘリコプターも原理は同じです。